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2025-04-21
MEDIA
香川県琴平町でワーキング拠点を備えた宿泊施設を運営する琴平バス(同町)は、場所にとらわれず自由に働く世界のデジタルノマド(遊牧民)誘致を加速する。このほどタイの宿泊事業者と提携を結んだ。「こんぴらさん」と称される金刀比羅宮の表参道に立地する施設に、東南アジア経由でノマドを呼び込む。
提携を結んだのは、タイ北部のチェンマイでデジタルノマド向けの滞在施設を運営する宿泊事業者「コリビングコンセプト」。施設運営などのノウハウを両社で共有するほか、それぞれの顧客にむけて互いの施設を紹介することで認知度を高める。
連携事業の第1弾として琴平バスが運営する「Kotori(コトリ)コワーキング&ホステル」にデジタルノマドを1カ月間受け入れるプログラムを設けた。長期の滞在場所として選ばれるための条件や利用者の満足度向上に向けた課題を洗い出す。
4月1日からのプログラムには欧州や韓国などから6人が参加している。参加費は約30万円で、うどん作り体験や日帰りの観光ツアーなどの代金も含まれる。観光だけでなく町民らと交流する機会も設けるなど、地域一体で受け入れる。
プログラム初日の歓迎会にはデジタルノマドと地域住民が参加した(1日)
同社の楠木泰二朗社長は提携の狙いについて「世界から東南アジアに集まるデジタルノマドを日本に呼びたい」と語る。
東南アジアは滞在先として人気高い。特にタイのチェンマイはデジタルノマドを対象にした滞在施設やカフェなどのワークスペースが充実する。ノマドのコミュニティーのなかでは「聖地」として認知されている。
日本でも2024年からリモートワークをする外国人を対象にしたビザ(査証)の発給が始まった。ただ諸外国に比べデジタルノマドからの認知度は低く、受け入れに特化した滞在施設や環境の整備も途上だ。
旅行情報サイトのア・ブラザー・アブロードによると、デジタルノマドの世界人口は約3500万人いる。高度なITスキルを持ち、平均年収も高いとされ、コミュニティーの総支出額は世界で推計100兆円を越える。各国が誘致に力を入れるなか、日本は出遅れ気味だ。
琴平バスはデジタルノマドを主なターゲットとする施設「コトリ」を24年2月に開業した。担当者が諸外国を視察してノマド誘致に向けて力を注いできた。少しずつではあるがコトリを利用するノマドも増えており、東南アジア経由の導線も見えてきている。
プログラムに参加しているデジタルノマドも琴平町を高く評価する。参加者の1人は「高松空港に近く、大都市と比べて閑静なところが良い」と話す。こんぴらさんなどの観光名所もそろい、ノマドが選ぶ滞在先としてのポテンシャルはある。
琴平バスは第2弾の連携プログラムも計画しており、年間で40〜50人のデジタルノマドの誘致をめざす。将来的にはプログラムがなくても琴平町に自然とノマドが集まるようにする。琴平バスの楠木社長は「琴平をノマドの『聖地』にしたい」と意気込む。
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