訪日客にうどん店案内

琴平バス（琴平町）が迎行する「うどんタクシー」で唯一の女性運転手として活躍する多田純さん（37）さぬき市志度＝瀬戸内国際芸術祭２０１９の開幕も迫る中、「得意な語学力で外国人観光客らにうどんの魅力を伝えたい」と気持ちを高ぶらせている。

大学時代、外国学学部で英語を専攻し、英会話教室の運営から琴平バスヘ転職して３年目。うどんタクシーなどを活用したツアーを企画中、外国人客らへの対応を担当運転手らにレクチャーするつち「自分が運転すればいいのではにと思い直した。

うどんタクシーでは、試験に合格した運転手がうどん鉢状の表示灯を取り付けた車両に乗り、多種多様なうどん店を案内する。多田さんは昨年11月、試験に合格。女性では２人目の専任ドライバーになった。

「食べ方に始まり、新しい店や古い店、有名店や地域の人しか知らない店など好みを聞き取りながら」という店舗選びはプライベートで２００軒以上を食べ歩き、蓄えた知識を活用。「まずは乗って良かったと思ってもらえるように。知人らにも薦めてもらえれば」。そう期待に胸をふくらませながらハンドルを握る。