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「1人でも運行」狙い目当たる (読売新聞 四国経済)

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- 2010年4月27日 読売新聞(四国経済)より -

- YOMIURI ONLINEより -

四国霊場八十八ヶ所は、今も「歩き遍路」の姿が絶えない。経済面との連動企画「会社-東西南北」に今回登場するのは、お遍路さん向けのツアーを手がける「新日本ツーリスト」(高松市)の楠木泰二朗社長(32)。驚きや発見のある「新しい旅のカタチ」を追求し、提案する思いを聞いた。(聞き手・岡信雄)

善通寺市の四国学院大で4年間、学園祭運営に打ち込み、企画、運営の面白さ、人を喜ばせる楽しさを知った。その経験から就職先としてブライダル業に興味を持ったが、父(哲雄氏=現琴平バス社長)に「経営に早く携われる会社がいい」と勧められ、父がいた旅行会社に入った。

「アイディアを実現できる仕事」と意気込んだものの、理想だけで商売はできなかった。

入社してすぐ、四国霊場巡りの現地手配を任された。取引先の旅行会社の営業マンは手ごわく、見積額の利益を見透かして値下げを求めてきた。契約したい一心で、「その値段でお願いします」と、つい頭を下げた。上司は利益の出ない契約に怒り、ビジネスの厳しさを肌で知った。

ただ、採算割れのリスクに尻込みするだけでは、展望が開けないことも学んだ。「歩き遍路」と並ぶ事業の柱のバスツアーは<1人でも毎日運行>する。代休を取りにくい利用者は定員割れで中止すると、無念さだけを持たれる。一定の採算ラインはあるが、リピーターを見込んで挑んだ。狙いは当たり、富士登山や大山スキーツアーは好調が続く。

- 2010年4月27日 読売新聞(四国経済)より -

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